
応用情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格「情報処理技術者試験」の区分のひとつ(スキルレベル3)で、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を対象者像として規定しています。
資格取得を推奨している会社も多く、ある程度の経験を積んだシステムエンジニアやプログラマーが挑戦する試験でもあります。また、高度情報処理技術者試験(スキルレベル4)に向けての登竜門的な試験ともされています。
応用技術者試験を受けるということは、ある程度の予備知識はあるはずですので、1年前から始めれば、1日1時間の勉強でも十分間に合うと思われます。
Contents(目次)
応用情報技術者試験と勉強法
受験までの流れ
(1)申込み
情報処理推進機構のホームページからの申込みが最も簡単です。受験手数料は5,100円、クレジットカードでの支払いが可能です。受験票は1カ月に送付されます。
(2)試験当日
午前・午後ともに150分です。午前は四肢択一形式、午後は記述式です。
(3)試験結果の発表
ホームページ上で合否が確認できます。得点も照会可能です。
試験勉強のコツ
(1)1日1種類の勉強を行う
応用情報技術者試験はデータベース系、ネットワーク系、セキュリティー系などいくつかのジャンル分けができます。広範囲にわたりますが欲張らず1日1つ決めて勉強しましょう。
(2)午後試験の問題を重点的に勉強する
記述式ですが出題傾向は毎回大きな変化はありません。過去問を中心に午後問題を重点的に勉強しましょう。午前試験は、3カ月ほど前から始めれば問題ありません。
(3)幅広い視野で思考する
応用情報技術者試験は思考力を要求される問題が多数出題されます。特に午後問題は、問題文からそれが出題される背景まで想像する練習をすれば、複雑な問題が出題されても背景から予測して解答を導き出せるようになります。
(4)おススメテキスト
・平成24-25年度 応用情報技術者 試験によくでる問題集 【午前】
・平成24年度【秋期】 応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
問題と回答がほぼ頭に入ってしまうほど過去問を繰り返し解くことが合格への近道です。記述問題に必要な思考力もまずは基礎のベースがあってこそ。まずは、集中して過去問に取組みましょう。
最後に確認して欲しいポイント
IT資格試験に合格することも大事ですが、それがゴールではありません。何より優先されるべきことは実務レベルで何ができるかです。ただ単に合格のためだけでなく、実務にどう活かすかを念頭に入れて勉強をしていきましょう。