
「フリーランスとして仕事をしてみたい」「好きなことを仕事にしたい」など、従来の会社勤めではなく新しい働き方としてのフリーランスを目指す女性が増えています。
しかし、女性がフリーランスという働き方を目指す場合、男性とはまた違う部分で気をつけるべきことがあります。それはどういったところでしょうか。
女性フリーランスが特に気をつけるべきポイントとは
女性がフリーランスとして働く際に気をつけることはどういったところにあるのでしょうか。男性と何が違うのでしょうか。
男性のフリーランスと違う部分とは
男性も女性もフリーランスで働くということは、同じように仕事をして、同じように報酬を受け取ることに違いはありません。しかし、女性ならでは部分があります。
- ライフステージによる働き方の変化が大きい
- 独身か既婚かによって気をつけるべきポイントがある
まず、「ライフステージによる働き方の変化」です。男性にも変化はありますが、女性の場合、以下のように特にその変化は大きくなります。
- 結婚
- 妊娠、出産
- 子育て
- 介護
など。
ライフステージに変化があると、今までと同じようなペースで仕事を継続して行えなくなったり、場合によっては全く仕事が出来なくなるケースもあります。会社員などサラリーマンの場合は、休職制度などを利用することで、復帰時に仕事がないということがないようにすることが出来ます。
しかしフリーランスの場合は、一旦仕事が無くなると、最悪の場合は一から営業をし直して顧客を開拓する必要があります。また、サラリーマンのように収入がゼロにならないように守られるといったこともありません。
また上記のうち、子育てについては夫婦間でうまく負担を分散する事が可能なケースもあると思います。ご主人もフリーランスなのか、会社員なのかでも違いますが、同じフリーランスでも客先常駐型で働いているのではなく、自宅で仕事をしている場合なら、むしろフリーランス同士のほうが負荷分散しやすい場合もあるので、事前に夫婦間で会話をしておくことが大切です。
介護については、誰の介護を担当するのかで負担が違ってきますが、いずれにしても保険の適用や有料サービス、近親者の協力等で、負担を軽減するしかありません。フリーランスだから大変、女性だから大変、ということばかりではないのですが、会社勤めだったら取得できていた介護休暇という制度はフリーランスには無いので、やはり余裕を持ち、ある程度貯蓄をしていけるような生活を送り、いざという時に備えることが必要です。
既婚者の場合は扶養控除にも気をつけよう
また、既婚者の場合、配偶者の扶養に入っているケースも多いと思います。この場合は、「配偶者控除」や「配偶者特別控除」になっています。これらの場合は、簡単に説明すると配偶者の年収が150万円を超えると、所得税の控除がなくなるというものです。ちなみに、2017年までは年収103万円を超えると、これが適用されていたので「103万円の壁」と呼ばれていました。
主婦でフリーランスとして働く場合は、これについても気をつけておきましょう。年収によっては稼いでも損になってしまうことがあります。
まとめ
女性フリーランスが長く仕事を続けていくためには、男性とはまた異なった部分でいろいろなことに気をつけていく必要があります。今回は、その中で、以下のような点について紹介しました。
- ライフスタイルの変化に対応できるようにしておく
- 扶養控除に気をつける必要がある
長く続けて行くためには、常にリスクヘッジを考える必要があります。見た目の収入は会社員のそれより高額ですが、それを全て使い切ってしまうような生活を続けていてはフリーランスを継続することは不可能と言えます。特に女性の場合、ライフスタイルの変化に対応できるよう、保険や貯蓄などにも目を向けるようにしましょう。